成増塾英語科・門脇のブログ

難関大学受験・成増塾で英語トップクラスを担当しています。毎年、東大・国公立医学部等の難関大合格者を多数輩出しています。

2011年大学入試・門脇クラス合格速報、および、お礼・おわび・決意表明(2011.03.14の記事を再掲)

旧成増塾ホームページの「講師の部屋」に掲載されていた記事を、今後一部再掲いたします。
次の記事は、2011年3月14日、国立大学前期入試日程直後に掲載した記事でございます。
東大合格者たちと本郷キャンパスで顔をあわせたのが3月10日のこと。歓喜を合格者たちと共有しました。
そして、その次の日には、決して忘れることのない東日本大震災が発生しました。
あの直後は、合格者との連絡もままならず、不安を覚えながら以下の記事を書き起こしたことを、今でも覚えています。

==以下、記事を掲載==

先日、2011年国立大学入試前期日程の合格結果が発表されました。
まだ国立大入試後期日程の合格発表を残しておりますが、これまでに合否報告があった門脇クラス28名の合格結果を速報いたします。

2010年度門脇クラス合格速報(2011年大学入試、主要大学抜粋)
<国公立大>
東大 5名(受験者8名中)・・・文2: 3名/文3: 1名/理1: 1名
(※補足:2011年入試での成増塾からの東大合格者は計7名でした。その中で2名は英語以外の科目の受講生だったことから、成増塾で英語を受講していた東大合格者の全員が門脇クラスの卒業生という結果になりました。本当に、自慢の生徒たちです!)
京大 1名(受験者1名中)・・・医(医) 1名
一橋大 2名(受験者3名中)  
東京工業大 1名(受験者1名中)
北海道大 1名(受験者1名中)
東京外国語大 1名(受験者1名中)
横浜国立大 1名(受験者1名中)
筑波大 1名(受験者1名中)
<私大医学部>
慶応大(医) 1名
<私大>
早稲田大 12名
慶応大 13名
※重複合格を含む。
※すべて、2010年度門脇クラスに在籍していた現役高校3年生による実績です。2009年度以前に在籍していた旧塾生(浪人生)による実績は含んでございません。

「成増塾英語科最上位クラス」を名乗るに相応しい合格実績を収めることができましたこと、担当講師として非常に喜ばしく感じております。特に、門脇クラスの特長である「国立大学入試への強さ」が如実に現れる結果となりました。合格人数だけでなく、合格率の高さにも注目していだければ、いかに門脇クラスが国立大学に強みを発揮しているか、おわかりいただけると思います。後述いたしますが、私は以前から2011年を「成増塾飛躍の年」と呼んでおり、これを合格実績という形で実現できたものと自負しております。

このような合格結果は、もちろん塾生たちの努力の賜物ではありますが、何よりも講師と生徒の信頼関係がなせる業だと考えています。
門脇クラスでは、盤石な英語力の完成を成し遂げることはもちろんのこと、英語だけでない全科目的なサポートを図る点が特長となっています。具体的には、個々の塾生ごとに、志望校にあわせてバランスを考えた全科目の学習計画を綿密に立案し、それを毎週逐一確認・修正することで、着実に志望校を攻略する学力を達成させています。このような指導を行うことができるのは、クラス人数を極力少数に抑えた「真の少人数指導」を実現しているからに他ありません。(クラス人数がむやみに多くなることを私が嫌っていることは、門脇クラス受講者の皆さんならご存知かと思います。決して塾内最大人数のクラスではございませんが、そのおかげで、高水準のクオリティを保てているように思います。)そして、このような指導体制は、塾生と講師との信頼関係が基盤にあってこそ可能となります。講師を信頼し、講師の指示に従って、年間を通じて安心して学習に勤しむことができるからこそ、塾生たちは着実に学力を伸ばすことができるわけです。その結果が、今年の合格実績だと言えるでしょう。

さて、上記のような素晴らしい合格実績は、私一人の力だけでは決して実現できるものではありません。そこで、各方面の方々に感謝申し上げます。

まず、保護者の皆様。
塾生を温かく見守っていただいたこと、感謝申し上げます。面談でお会いしたご父兄や、3月10日の本郷キャンパスでの東大合格発表でお会いしたご父兄は皆様、実にご理解のある方々であったように記憶しております。「この親にしてこの子あり」と実感することも多く、若輩者の私にとっては多くのことを勉強させていただきました。

次に、成増塾のその他の科目の担当講師たち。
特に、数学科の植木先生、樋口先生、石川先生、物理科の木下先生にはお世話になった塾生が多いと思います。理系科目での手厚い指導がなければ、本年の国立大合格実績はまずありえなかったこととと思います。本当に頭があがりません。

さらに、成増塾事務スタッフの皆さん。
合格報告に来た塾生たちが事務スタッフの落合さんや加藤さんにお礼を言いたいと口を揃えて言い出てくるということは、いかに信頼の置ける事務スタッフであるかを物語っていると思います。

最後に、門脇クラス受講生の諸君。
いつも厳しいことばかり言ってきましたが、この場を借りて改めて労いの言葉を送ります。
門脇クラスの授業は、大学受験英語の講義としては奇天烈なものだったかもしれません。「大学入試英語」=「知識の詰め込み」=「高校で渡されるような頻出知識整理系のテキストの指定範囲を毎週確認テスト」というようなイメージを当初は抱いていた塾生も少なからずいたことでしょうが、そのような知性に欠いた稚拙な指導とは一線を画す講義を、門脇は常に意識してきました。また、「四択問題ばっかり」の英語でもなかったと思います。選択肢に頼る思考力なき受験英語を排して、英語であれ日本語であれ、とにかく「自分で考え抜き」そして「表現する」ことを一番に優先した授業だったはずです(私大受験生であろうと、容赦なく記述問題ばかり扱う、それが門脇クラスの特徴でもあります)。さらには、講義の「わかりやすさ」を犠牲にしてでも考えさせることを優先することも、門脇クラスでは頻繁にあったはずです。
門脇の講義のポリシーは「大学生として恥ずかしくない、教養ある大学生を養成する」ことにあります。もちろん、大学受験英語としての講義を逸脱しないように極力心がけてはきましたが、でも、年間を通じて受験テクニックを講じるだけの講義では無味乾燥でつまらないし、そんなの英語学習の本質ではないと門脇は考えています(受験技術ばかりに特化した受験指導機関や講座が世に溢れていることに、門脇は危惧さえ感じています)。先に述べた通り、英語学習というのはあくまで、新たな知を獲得するための手段にすぎません。授業では、英語の授業の枠を超えて、ときに大学とは何かを、ときに言語学を、ときに哲学を、ときに数学を、ときに物理学を、ときに生物学を、ときに認知科学を、ときに歴史学を、ときに世界情勢を、ときに社会問題を、ときに音楽を(substituteという単語を説明するのに、The Whoの「恋のピンチヒッター」(原題:Substitute)をiPadで流してぼくが英詞を解説し始めたときの、最前列女子の「どん引き」っぷりは、今でも忘れません)、ときに人生を、そしてときに恋愛を(?)語ってきました(もちろん、授業内容の範囲を逸脱しない程度にであり、大手予備校にありがちな講師の「雑談」とは違います)。高2の夏には、R. DawkinsのThe Selfish Geneや、A. Negri & M. Hardtの原著を、それぞれさわりの部分だけ講読したこともありましたね(あれは、容赦なくてつらかった、苦笑)。
門脇クラスのエッセンスは、英語を学ぶその先にあるのだと自分では思っています。英語の習得はあくまで手段であり、塾生それぞれが英語を習得することでその先に何を得られるか、ということを常日頃授業の中では伝えたいと思ってきました。若輩者の話を聞かされて辟易した塾生もいるかもしれないけれども、これらの話の中に、大学生として巣立っていく諸君の胸に響くものが少しでもあればと願っています。

「門脇を信じてついてきてくれて、本当にありがとう!」
「そして、これからも末永くよろしく!」

一方で、悔し涙を呑んだ塾生がいることも事実です。
ほんの一歩のところで合格最低点に達しなかった塾生、早慶には合格していながらも再度国立大を目指す塾生、そのような塾生に対しては、門脇の指導が至らなかったこと、大変申し訳なく感じています。東大合格最低点まであと数点で不合格だったある塾生から、「門脇クラスはホントに東大に強いんですね」という言葉をもらったときは、その生徒の夢を叶えてあげられなかったにもかかわらずエールを送ってくれる気丈な振る舞いに、思わず涙してしまいました。あと数点を門脇が伸ばしてあげることができたならばと思うと、居たたまれない気持ちになります。入試にはたしかに運は付き物ですが、それを言い訳にするつもりはありません。
来年度再チャレンジする塾生たちには、これから一年陰ながらバックアップしていくつもりです。

さて、お詫び申し上げなければならないことが二点ございます。

第一に、全校舎全学年で私の講義を提供できるとは限らないという点です。
一校舎あたり週一日の出講となるため、前コマ・後コマでそれぞれ一学年担当するとすると、各校舎で、三つの学年のうち一つは担当できない学年が生じてしまいます。そのため、希望校舎ではなくその他の校舎で受講していただくとか、最悪の場合、私の講座を受講できないということもございます。この点は、制度上いたし方ございません。何卒ご容赦ください。

ちなみに、本年度の高2クラス受講希望の方は、西葛西校高2英語もしくは高円寺校東大高2英語(後述)を受講していただきたく存じます。
また、高1クラスは成増校(月曜)と高田馬場校(木曜)にて開講しております。最寄りが下高井戸校や高円寺校の方で、成増塾から最難関大を目指される方は、ぜひとも高田馬場校の高1クラスを体験してください。成増塾最上位クラスの神髄を披瀝さし上げます。
本年度の高1クラスは、将来的に一部は東大特設英語クラス(後述)へと移行する予定でおりますので、東大を初めとする難関国立大を今から目指している新高1生の方は、ふるって体験授業にご参加いただければ幸いです。

第二に、目の肥えた受験生や保護者の中には、ここ数年の成増塾の合格実績が伸び悩んでいるように思われていた方もいらっしゃったのではないかと存じます。
たしかに、十年前の成増塾の合格実績と比べれば、最難関大については、ここ数年の実績が(優秀な実績ではございますが)見劣りしてしまうことは否めません。この点につきまして、私自身反省する点が多々ございます。私について申し上げれば、ここ四、五年は他塾との掛け持ちをしていたことにより、それ以前と比べて担当する講座が少なくなっておりました。したがって、「最上位クラス」「難関国立大合格請負人」を名乗りながら、そのような教育機会を多くの塾生に提供することができず、この点が塾全体の合格実績の低迷を招いてしまったかもしれないとすれば、それはひとえに私の責任です。

しかし、一昨年度に他の予備校を退職し、受験指導としては成増塾に専念することとなりました。そして、その後手塩にかけて育てた塾生たちが今年、見事な合格実績を収めてくれました。
私がかなり以前から2011年を「成増塾飛躍の年」と予言していたのは、高1や高2の頃からじっくりと塾生たちの指導に取り組んできたことを通じて感じていた「飛躍」への実感によるものです。ホームページの「新着情報」にあるとおり、今年の成増塾の実績はまさに「大躍進」であり、それを下支えしたのが門脇クラスの指導であったことは言うに及びません。「大躍進」した実績を一手に門脇クラスから輩出したことにつきましては、ご承知おきいただければと存じます。

2011年、成増塾は今までに増してグレードアップしていきます。

まず、中学部の全校舎的な拡大です。高島塾長が率先して中学部を担当しており、高校生を主に担当している私から見ても、非常に心強く感じております。難関大を目指す上で早い時期からの対応は重要であり、6年後の合格実績が今から楽しみでなりません。高島塾長の陣頭指揮のもと、中学部が成功していけば、すなわち成増塾の快進撃を意味するものと信じて疑いません。

門脇担当講座について申し上げれば、今年度からは門脇担当「東大特設英語」クラスを高2、高3に新規設置いたしました。昨年度までの指導実績をふまえつつ、「国立大に強い」指導にさらに磨きをかけてまいります。来年度以降は、この「東大特設英語」クラスが、成増塾の国立大実績の中心を担っていくはずです。
東大のみならず、京大、一橋大、東京外国語大、国立医学部等の難関国立大を目指す受験生は、ふるってご参加いただければと存じます。

成増塾は今年の実績に決して満足はいたしません。
これからが成増塾・第二章の幕開けです。成増塾はさらなる飛躍を目指します。
今年の合格実績を上回る実績をたたき出し、さらなる躍進を続けるのはこれから大学受験を迎える若き学年です。
さあ、未来の日本を背負う高校生たち、成増塾・門脇クラスにご参集あれ!

成増塾英語科 門脇