成増塾英語科・門脇のブログ

難関大学受験・成増塾で英語トップクラスを担当しています。毎年、東大・国公立医学部等の難関大合格者を多数輩出しています。

「卒業生を巻き込む会」(文系編)の簡単なご報告

3月18日(日)に「卒業生を巻き込む会」の文系編を高田馬場校にて実施いたしましたので、簡単ではございますが、ご報告差し上げます。

登壇してくれた卒業生はA君(2011卒、東大・文2)、U君(2011卒、東大・文2)、Iさん(2011卒、東大・文3)、I君(2012卒、東大・文2)、Kさん(2012卒、一橋大・社会)の5名、オーディエンスは高2と高3あわせて14名でした。
本当はお呼びしたい東大生、一橋生がもっとたくさんいたのですが、教室のキャパシティ上、この5名にお願いした次第です。
私も東大・文3の出身ということもあり、私を交えた6人で、かなり白熱した議論を行うことができました。
会自体は2時間半にわたり、その後も30分以上、卒業生たちは高校生からの質問攻めという状況で、大変盛況のうちに会を終えることができました。
後日参加してくれた生徒たちに話を聞いても、かなり勉強になるところが多かったようで、今後もこのような会を積極的に開催していきたいと思います。
また、今後も卒業生たちは門脇クラスの運営に協力をいただけるということだったので、本当にうれしい限りです。
教師冥利につきます。

さて、文系編では理系編以上に厄介な議題が設定されました。
というのも、国語(特に現代文)や地歴の勉強法は、理系科目以上にその方法論が受験生にとって見えにくいという問題があるからです。
特に現代文は、多くの高校生にとってどうやって勉強していいのかわからない科目と言えます。
ゆえに、高3に入っても現代文の勉強を放置してしまって取り返しのつかないことになるとか、とりあえず塾や予備校に通っておけば大丈夫、といったような打算的な態度をとりがちです。
その点、合格者たち5名は、かなり用意周到な戦略を講じていたことがわかりました(といっても、みんな私と学習計画を相談した上で講じた策であることは、言うまでもありません)。
やはり、現代文の場合、信頼できる指導者は必要だという結論で落ち着いたのですが、だからといって参考書や問題集が不要というわけではなく、入試現代文を知る上でどの参考書をどの時期に扱うか、そして通年で予備校を利用するのか、それとも季節講習のみ利用するのか、といった長いスパンでの戦略がやはり必要なようです。
もちろん、東大現代文については各予備校で模範解答が割れることも多く、採点の現場の全容もわからないのはたしかですが、合格者たちがみなこぞって国語で合格水準を超える点数をとってきているところをみると、正しいやり方さえ行えば、確実に攻略可能であることは、この会を通じてわかりました。
もちろん、現代文の場合は、数学のような定番問題集などもないので、戦略の立て方も一様ではありません。ただし、合理的ないくつかの道筋を、参加してくれた高校生諸君には示すことができたと思います。

数学も、高3に入るまで苦手としていた合格者が複数参加してくれたことから、現状で苦手意識を抱えている高校生たちも、これからのロードマップを示すことができたように思います。

また、地歴についても、初学段階や二周目以降に陥りやすい罠が実はあるのですが、そのあたりを詳細に議論することもできました。

以上についての具体的な話(実際に利用した参考書や問題集、予備校の講座、年間の学習計画、勉強法、等)は企業秘密というか、卒業生たちの英知の結晶であるがゆえに、ここで大安売りして公開することはできませんが、
予備校や書籍で紹介されている合格体験記にはまず載っていない戦略を、合格者たちから現役高校生たちはきっと盗んでくれたにちがいありません。

きっとこの会に参加してくれた高校生たちが、来年、再来年はこの会で合格体験談を語ってくれることでしょう。
こうして、門脇クラスの縦のつながりが築かれていることを、切に願っております。
(そして、各学年の卒業生が毎年4月のお花見に一堂に集結することを楽しみにしてやみません。)