成増塾英語科・門脇のブログ

難関大学受験・成増塾で英語トップクラスを担当しています。毎年、東大・国公立医学部等の難関大合格者を多数輩出しています。

「卒業生を巻き込む会」(理系編)の簡単なご報告

前回のエントリーでお伝えしました通り、昨日11日(日)に「卒業生を巻き込む会」の理系編を高田馬場校にて実施いたしました。

参加者は、登壇してくれた卒業生はS君(2009卒、千葉大・医)、F君(2011卒、東大・理1)、M君(2012卒、京大・薬)の3名、オーディエンスは高2と高3あわせて16名でした。
世代も進学校も異なる3人ですが、皆、私とともに学習計画を練りに練って、それを真摯に実践してくれた生徒たちであり、
私が「講師と生徒の二人三脚で受からせた生徒」と胸を張って自慢できる生徒たちです。
3人の話を聞きながら、「実に賢い連中だなあ」と実に感心しておりました。
「賢い」というのは「成績が良い」という話ではなく、「自分の身の丈を知って、自分に合った最善策を発見できる」才能に秀でているという意味です。
また、門脇がコメントするとひたすら三人がうなずいているのを見て、私の受験指導に対する考え方をよく理解してくれている子たちだということも実感できました。
まさに、「門脇イズム」を注入された三人だったように感じます。

オーディエンスからも質問の手が上がり、卒業生と塾生と私とで大団円といった感じで闊達な議論ができたこと、大変喜ばしく感じております。
主な議題は、「数学の学習計画と勉強法」「理科の学習計画と勉強法」「センター対策」「赤本の使用法」で、あっという間の2時間でした。
本当はもっともっと議論したいことがあったのですが、あまりに盛り上がり過ぎてしまったせいですね。
(英語講師でありながら、数学や理科の様々な問題集や勉強法の紹介ばかりをしてしまい、英語の話は一切出ませんでした。反省)

3人ともに奇をてらわず、きわめてオーソドックスな勉強法で第一志望校を攻め落としたのだなあ、というのが率直な感想です。
扱っている参考書や問題集は東大をはじめとする対策本としては定番中の定番を扱っており、
ただその完成度が並の完成度ではないということは、参加した高校生にもよくわかってもらえたと思います。
難関大志望だとやたら難しいことにチャレンジして背伸びしてしまう生徒も多いのですが、そうではなく、
勉強の王道を歩めばいいというのが卒業生3人からのメッセージだったように思います。
この「勉強の王道」というのが何かは、塾生に日頃口を酸っぱくして言っていることばかりですので、感覚的には気づいている生徒も多いように見受けられました。

また、F君とM君は理科を本格的に始動し始めたのが高3からだったというのは、話を聞いていた多くの生徒が勇気づけられたのではないでしょうか。
正しい勉強法を実践すれば短期攻略可能な科目であることはこの二人がまさに実証してくれたように思います。

この会で議論された内容の詳細については、後日受講生の皆さんにはまとめをペーパーにてご報告差し上げる予定です。
また、卒業生を巻き込む機会を今後も頻繁に設けて、門脇クラスの縦のつながりを強めながら、後輩たちの実績に結びつけていきたいなあと思う次第です。

最後に印象的な風景を一つ。
閉会後も卒業生たちに多くの生徒が個人的に質問に来たのですが、とある高2生がこんな質問をしました。

「高3の6月まで部活が週5あるんですが、大丈夫ですか?」

S君の答え。

「俺、高3の8月まで部活やりまっくてたよ」

ものすごい説得力でした。自分の勉強は正しいという自信に溢れているのです。
正しい勉強法を適切に実践しているという自負があるからこそ言える言葉です。
まさに「賢い受験生」の模範解答です。
では、なぜそんな自信が湧いてくるのか?
この自信の裏付けを、門脇は個人学習計画指導で与えるように努力しています。

そうそう、3人とも学校のクラスで周りがやっている問題集とかを見ても、それに振り回されることなく、
自分の勉強スタイルを終始一貫していたようです。
なぜそんな自信が彼らにあったのかと言えば、それは、問題集の選択ややり方、ペース配分といった学習計画を、門脇と各塾生とで個別に徹底的に議論しているからに他ありません。
彼らは私との議論を通じて、最も合理的でかつ最短距離で受かるための「自分だけの方法論」を享受しているのです。
学習計画は完全にカスタムメイドです。二人として同じ学習計画はありえません。だから、周りと同じことをする必要はないという自覚があったのでしょう。だから、周りに振り回されることはなかったのでしょう。

「ガリ勉」(学校の授業中に塾の宿題を内職する、睡眠時間を極限まで切り詰める、自分の趣味の時間を削る、等)なんてしなくたって、「部活」をやろうが「課外活動」をやろうが「賢い受験生」なら必ず第一志望に合格できる。
だから、後輩たちにも「賢い受験生」になってほしい。
そういう強いメッセージを3人からは引き出すことができたように思います。
また、3人とも受験勉強を楽しんでいたのも間違いないみたいです。
ガリ勉せずともそこそこの勉強量で正しく勉強することでスクスク成績が上がっていくわけですから、彼らにすれば当然勉強も楽しくなるわけです。
(※補足:S君は成増塾特待生試験で試験ごとに奨学生→準特待生→特待生とランクアップさせていった経歴の持ち主です。また、M君は高1入学時から高3までで英語の偏差値を20ポイント以上アップさせています。F君にいたっては入塾が高2の秋で、英語以外は全く塾に通うことなく自学自習で東大を攻略しています。)
そういう受験生の理想像に触れることができました。

本当に充実した会でした。