先週のテーマ:哲学とは何か
先週のテーマは、ずばり「哲学」でしたが、入試英語のテーマとして個々の具体的な哲学的論考が題材となることは少ないように思います。
扱った素材はむしろ「哲学とは何か?何のためにあるのか?」という哲学の存在理由をめぐるテーマで、京大、一橋大、慶応大の長文を扱いました。
(高3では、2時間の授業で3〜4題の長文を扱います。もちろん、それ以外に文法や英作文も扱います)
哲学科志望の高校生と出会う機会はすくないものの、どのような進路に進もうと、哲学的な思索に触れることが、自分の専門分野での考え方を深める契機となりうることは、今回扱った長文を通じて少しでもわかったのではないかと思います。
「哲学」と聞いただけで敬遠するのではなく、哲学が何を志すのかを考えるさわりにはなった授業ではないかと思います。
自分の専門分野にひたすらに没頭するのではなく、より広い視野から自分の専門を相対化できる、そういうしなやかに考えられる大学生へと巣立ってほしいと思うような授業でした。