先週のテーマ:脳、計算機、認知科学
高3の先週のテーマは「脳、計算機、認知科学」でした。
授業中の余談は、1940年代以降、脳科学と計算機科学が出会ってから、どのように両者が関係しながら認知観を変容させていったかという話でした。
ニューラルネットワーク理論以降の話題については、すでに「認知革命」というタームが授業の長文で出てきていたので、話はすんなり入っていきやすかったようです。
また、アントニオ・ダマシオが本文中に出てきて、somaticという単語も出てきたことから、ソマティックマーカー仮説の概要を説明しました。
認知科学の最前線に生徒たちの関心を向けることができていればいいのですが・・・
また、エキスパートシステムに関する言及も本文にあったので、人工知能ブームの変遷についても言及しました。
こちらについては、かなり掘り下げた話ができたように思います。
高卒部の方ではredundantという単語が出て来たので、
日常言語での「冗長性」と情報科学での「冗長性」の話に触れました。
こんな感じで、授業の中で、少しでも生徒たちには大学での学習への関心を引き付けていければ、と願っています。
「英語を学ぶのにとどまらず、英語で何を学ぶのか?」
そこを突き詰めていくことも本講義の目的の一つであります。